肺がんになった薬剤師(masami)がゲノム医療・緩和医療を学ぶ

ゲノム医療は、高校生物の知識が必要で難しいですが、ボチボチ学びます。緩和医療とはがん初期からの緩和ケアを含み、緩和ケア=あきらめ、死ではない。が持論です。所属する学会の許可を得ましたので、学んだことをつたないながら記事にして行きたいと思います。

がん患者の緩和ケア

スピリチュアルケアのエッセンスを学校に届ける「折れない心を育てるいのちの授業プロジェクト」:コンパッション・コミュニティの実現に向けて 小澤 竹俊 , 千田 恵子, 久保田 千代美, 濱田 努

今回は一般社団法人エンドオブライフ・ケア のいのちの授業プロジェクトについての報告です 抄録 ホスピス・緩和ケアで培われたスピリチュアルケアの本質を,子どもたちに伝えることを目的に,「折れない心を育てるいのちの授業プロジェクト(OKプロジェクト…

1.がん患者におけるWHO除痛ラダーの 2 段階アプローチと標準的な 3 段階 アプローチを比較する、国際的な 非盲検ランダム化試験

2018年WHO方式がん疼痛治療法ガイドラインが改定され、3段階徐痛ラダーが削除となり。教育用ツールとして使用する事となりました、。 1.がん患者におけるWHO除痛ラダーの2 段階アプローチと標準的な 3 段階アプローチを比較する、国際的な非盲検ランダム化…

緩和ケア病棟の内服困難ながん終末期患者へのヒドロモルフォン塩酸塩持続皮下注開始時の悪心・嘔吐予防としてのブロナンセリン(ロナセン®)経皮吸収型製剤の使用経験 加藤 恭郎,德岡 泰紀 天理よろづ相談所病院 緩和ケア科

内服困難ながん終末期患者にオピオイド鎮痛薬の持続皮下注(以下,CSCI)を開始する場合,悪心・嘔吐予防にハロペリドール(以下,HPD)の混合が広く行われている.しかし HPD には CSCI 部皮膚障害の危険がある.そこで当院ではヒドロモルフォン塩酸塩(以…

メサドンを先行オピオイドに追加で導入した 後に,先行オピオイドの漸減・中止を行った 28 例の検討

京坂 紅,割田 悦子,中西 京子,太田 池恵,高塚 直能, 深澤 義輝,余宮きのみ 埼玉県立がんセンター 緩和ケア科本邦のメサドン適正使用ガイドには,SAG 法(先行強オピオイドをすべて中止してメサドンを開始する方法)が記載されている.当センター緩和ケ…

早期からの緩和ケア外来の実践に関する後方視的研究

今回は精力的に早期からの緩和ケアを推し進められている川崎市立井田病院西智弘先生のチームの活動報告です。2017年の活動報告ですが、最近は全国の病院の緩和ケアの実態に迫るべく、膨大なアンケートを実施されました。発表の待たれるどころです。 早期から…

終末期がん患者のせん妄に対する アセナピン(シクレスト®)舌下錠の使用調査

終末期がん患者のせん妄に対するアセナピン(シクレスト®)舌下錠の使用調査 仲野 宏紀1,2),明石 直子2),和田 知未3),井出 恭子4),井上 敦介1), 宮部 貴識1),山内 一恭1) 1)独立行政法人国立病院機構 大阪医療センター 薬剤部, 2)独立行政法…

緩和ケアチームで疼痛コントロールを行っていた患者が新型コロナウイルス感染症に罹患し死亡した2例

(学会の許可は得ておりますので、症例報告を載せさせていただきます。) 緩和ケアチームで疼痛コントロールを 行っていた患者が新型コロナウイルス 感染症に罹患し死亡した 2 例 山本英一郎,樋口 雅樹,井上裕次郎,青山菜美子,廣橋 猛 公益財団法人ライ…

在宅終末期がん患者に対する臨死期における 鎮静薬使用の実態と在宅療養期間への影響

今日は終末期臨死期における鎮静薬使用についてです。がんサバイバーとして臨死期なんて考えたくないところですが、お看取りするご家族のためにも紹介したいと思います。 在宅終末期がん患者に対する臨死期における 鎮静薬使用の実態と在宅療養期間への影響 …

人生の最終段階における薬の使い方&緩和ケア(がん)から

人生の最終段階における薬の使い方&緩和ケア(がん) 〜じほう月刊薬事202010月臨時増刊号より〜 この本はがんに限らず、これからの高齢多死社会に向けて終末期について知っておきたいことの特集ですが、 肺がんに関しての終末期治療は、遺伝子パネル検査等…

近況報告(1)

こんにちは、お久しぶりです。今何かとコロナで世間が騒がしいですが、ぴのこには、ハイリスク患者なうえ、気分障害もあり、毎日感情を抑えて、冷静に自分の勘気、自粛に気を付けていかなくちゃと体変です。ステージIBからもうすぐ2年半ですが、最近急に体調…

患者さんと家族のためのがんの痛み治療ガイド(4)

塩野義製薬~がんの痛み治療法について~より 今回はWHO方式がん疼痛治療法の第3段階にあたる、強い痛みに用いる痛み止めについて「患者さんと家族のためのがんの痛み治療ガイド」からの抜粋です。* Q1 医師からモルヒネが必要かもしれないと言われて不安で…

患者さんと家族のためのがんの痛み治療ガイド(2)

今回は『がんの痛み治療ガイド増補版』日本緩和医療学会編 から痛みの伝え方について抜粋し、Q&A形式で紹介したいと思います。 * Q1 痛みの伝え方(表現方法)がよくわかりません。家族から代わりに話してもらってもよいのでしょうか? A1 あなたの痛みをあ…

患者さんと家族のためのがんの痛み治療ガイド(1)

[ 平成28年12月改正のがん対策基本法では緩和ケアとは 「”がん”その他の特定の疾病に罹患したものに係る身体的若しくは精神的な苦痛又は社会生活上の不安を緩和することにより、その療養生活の質の向上を図ることを目的とする治療、看護その他の行為をい…

がん治療と緩和ケアのQ&A~治療者の立場から~

今回は治療者の立場から、がん治療と緩和ケアのQ&AとしてCancer Board Square Vol.5 no.1 2019から記事を抜粋したいと思います。 代替療法 Answer:大場 大先生(東京オンコロジーセンター) :鈴木 梢先生(がん・感染症センター都立駒込病院) ** Q:化学…

がんの症状対策 しゃっくり

しゃっくり主な原因 しゃっくりは、病気や治療の時期に関係なく、様々な原因によって出現します。しゃっくりの主な原因は、①横隔膜への刺激②のどへの刺激③脳の病期④治療のために使用した薬⑤ストレスが考えられます。①横隔膜への刺激:肺炎や逆流性食道炎など…

がんの症状対策 リンパ浮腫

原因と症状 乳がんや子宮がん・卵巣がん・前立腺がんなどの手術後に起こる特有のむくみをリンパ浮腫と言います。脇の下にあるリンパ節を切除した場合には、手術した側の腕が反対の腕と比較して太くなります。骨盤内や足の付け根にあるリンパ節を切除した場合…

がんの症状対策 胸水

今回はがんの症状対策についてです。 胸水 肺は、弾力性のある空気を出し入れする風船のような入れ物です。横隔膜と肋骨にある筋肉の動きで伸縮して、酸素の入れ替えを行います。肺の伸縮を助ける2枚の胸膜のすき間には少量の胸水が貯留しています。 胸水は…

がん患者の神経障害性疼痛

和歌山県立医科大学麻酔科学教室 川股 知之先生 第24回日本緩和医療学会教育セミナーより(2) 原因による痛みの分類 痛みの種類 原因 例 侵害受容性痛 侵害受容器の活性化 打撲、やけど、手術操作による痛み、術後痛 神経障害性痛 神経系の機能異常 ヘルニ…

がん患者におけるせん妄のケア

名古屋市立大学病院緩和ケア部 名古屋市立大学大学院医学研究科 精神・認知・行動学分野 奥山 徹先生 第23回日本緩和医療学会教育セミナーより (1) せん妄はがん患者において頻度が高く、様々な悪影響をもたらす。身体的原因の同定と除去、非薬物療法、薬…

がん患者を対象にした緩和ケア情報共有ツールを用いたシームレスな地域連携の試み

友松裕子(1)(2)、井戸智子(1)(3)、壁谷めぐみ(3)(4)、湯浅周(4)、古賀千秋(2)(3)(5)、長尾清治(3)、太田信吉(6)、伊奈研次(2)(3)(7) 名古屋記念病院(1)医療社会相談室(2)がん相談支援センター(3)緩和ケアチーム(4)薬剤部(5)看護部(7)化学療法科、愛知国際病…

緩和ケアチームの支援により難治性神経障害性疼痛にメサドンが有効であった1例

山田正実(1)(2)(3)千丸裕美(2)、渡邊美貴(1)、松村千佳子(1)(2)(3)、鎌田実(1)、高橋一栄(2) (1)大阪府済生会野江病院緩和ケアチーム(2)大阪府済生会野江病院薬剤科(3)京都薬科大学臨床薬学教育研究センター (2017年10月22日受理) 日本緩和医療薬学会 雑…

進行がん患者と家族の食に対する苦悩への緩和ケアと栄養サポート

進行がん患者 家族 がん悪液質 食に関する苦悩 栄養サポート PalliatCare Res 2018.13(2:169-74 大阪市立総合医療センター緩和医療科 天野先生、 聖隷三方原病院 緩和支持治療科森田先生 日本緩和医療学会 後悔講座 原書より(1) つたない要約でお許しくだ…