肺がんになった薬剤師(masami)がゲノム医療・緩和医療を学ぶ

ゲノム医療は、高校生物の知識が必要で難しいですが、ボチボチ学びます。緩和医療とはがん初期からの緩和ケアを含み、緩和ケア=あきらめ、死ではない。が持論です。所属する学会の許可を得ましたので、学んだことをつたないながら記事にして行きたいと思います。

パールリボンキャラバン in 大阪 肺がん みんなで学ぼう治療のヒント

 こんにちは ぴのこです。久しぶりの公開となりました。今回は10月13日に開催された パールリボンキャラバン in 大阪 について簡単に述べようと思います。

「肺がんの基礎知識」大阪はびきの医療センター 平島智徳先生

#1肺がんとは
#2肺がんの薬物療法        
1)細胞障害性抗がん剤(白金製剤、チューブリン重合促進、代謝拮抗剤、トポイソメラーゼ阻害剤)

2)分子標的治療薬(EGFR遺伝子、ALK融合遺伝子、ROS1融合遺伝子、BRAFV600E遺伝子、血管新生阻害剤)

3)がん免疫療法(抗PD-1抗体薬、抗PD-L1抗体薬、抗CTLA-4抗体薬があり、20%の患者さんに効き、効果持続時間は長い)

#3今後の肺がん治療二大潮流として            
がんゲノム医療 2019年 網羅的がん関連異常検査の保険適応、がんゲノム医療中核拠点病院(11か所)の指定

がん免疫療法 StageⅠ-Ⅲ非小細胞がんにネオアジュバント(術前補助)療法と地固め療法

#4チーム医療 患者さん・ご家族・医療者が一体となったチーム医療が必要、4年前から看護師外来を開始する。



 同じ羽曳野医療センターの岡田看護師から「患者を支える看護師の役割」について講演があり、パネルディスカッションでは患者代表、家族代表の方の講演もありました。
 患者代表の方は、「今の自分を率直に語れる患者会に参加しましょう」と呼びかけられ、家族代表の方からは、「家族といっても、思いやりからかえって話をしなくなってしまうのはいけない、言葉にして、声に出して、話し合うことが大事である」と学びました。

 また、家族の方の、最後まで笑顔で接し、セデーションに関する深い後悔から生きる希望を持つまでのお話には涙しました。

 懇親会でも楽しく和やかに身の内話をし、皆さんとてもお元気でユーモアにあふれ、パワーを頂きました。肺がんの治療は本当に進んでいるのだと、皆さんのお声を聴いて実感しました。また楽しくお話ししましょうとお別れしました。

 患者会の皆さんは、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤の画期的な進歩で、強く生きる希望を持ってらっしゃる方ばかりでした。そして、分子標的薬等にも、辛い副作用があることを聞き、薬剤師として自分のすべきことは、治療進行中の緩和医療としての抗がん剤副作用対策の情報発信ではないかと思いました。つたないブログですが、これから、学会等の情報から、抗がん剤副作用対策に焦点を当てていければと思っています。                                  ぴのこ拝

f:id:masamiph:20181014191742j:plain