肺がんになった薬剤師(masami)がゲノム医療・緩和医療を学ぶ

ゲノム医療は、高校生物の知識が必要で難しいですが、ボチボチ学びます。緩和医療とはがん初期からの緩和ケアを含み、緩和ケア=あきらめ、死ではない。が持論です。所属する学会の許可を得ましたので、学んだことをつたないながら記事にして行きたいと思います。

がんサバイバーとインフルエンザ(2)

かかりつけ医の大切さ

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 こんにちは。ぴのこです。今回は私の経験を述べて、がんサバイバーの「かかりつけ医の大切さ」について記事にしたいと思います。


  先週、薬剤師という立場上、オセルタミビル(タミフル®)を予防投与したにも関わらず、ひどい頭痛と吐き気、寒気、関節痛が起こってしまいました。(インフルエンザキットは陰性:陰性でも3人に一人は罹患している場合があります)

 肺せんがん術後の補助療法として、テガフール・ウラシル(UFT顆粒®)をのんでいる私は大変焦りました。自分は易感染患者であり、かつ、近所に内科のかかりつけ医を持っていなかったからです。

 電車で1時間半かかる、手術をしてもらった大病院に救急で行くのは、しんどくてとても行けません。

 大病院志向の私は、1万円近く払っても近くの大病院の呼吸器内科に診てもらおうと、電話予約を試みました。が、その病院の電話センターで「呼吸器内科は、医療機関の紹介がないと全く受け付け出来ません」と言われました。

 そこで、住んでいるマンションの皆さんに評判の、近所の内科の先生に診てもらうことにしました。

 とても穏やかな先生で、自分の肺せんがんの経緯や、UFT顆粒®、タミフル®予防投与中ということを述べて、キット判定していただき、陰性だったので「そのままタミフル予防投与を続けて、5日間安静に」と指示を受けました。

 その近くの先生には、「こんなにインフルエンザが流行しているときには、大病院は救急で直ぐ診てもらうのは難しい。私のところに、まず来てそれから状況次第で、大きな病院へ予約してあげる。」
といっていただきました。
 
 ひどい頭痛も続きましたが(ぴのこは片頭痛もあります(泣))、近くの開業されている脳神経外科の頭痛外来の先生にも診察してもらい、インフルエンザと片頭痛が一緒に起こっているかもと
アマージ2.5mg®とアセトアミノフェン500mgの同時頓用処方をしていただきました。

 安心してしっかり5日間休みました。

 今は回復して元気に働いています。

 
 抗がん剤投与中のがん患者は骨髄抑制の副作用があるので、易感染患者となります。急なインフルエンザの症状が発生したとき本当にかかりつけ医の先生は大切です。

 国立がん研究センターのがん情報サービスのWEBに「がん患者さんのためのインフルエンザQ&A」があります。
 
ganjoho.jp

 ここでもインフルエンザに罹患した際のファーストコンタクトはかかりつけ医や地域の医療機関に依頼するとなっています。

インフルエンザにかかったら(国立がん研究センターより)
 
「まずはかかりつけの内科など近くの医療機関を受診してください。がんの治療中であることを伝える必要がありますが、このような場合に何を伝えるべきなのか、前もってがん治療の担当医に確認しておくとよいでしょう。また、インフルエンザにかかった場合、がんの治療を中断したり、薬を変えたりすることもありますので、どのタイミングで連絡をしたらよいのかについても、がん治療の担当医にあらかじめ確認しておきましょう。」

とあります。

 私は良いかかりつけの内科の先生を見つけることができました。

 インフルエンザの他にも、麻疹、リンゴ病アデノウイルスなどのDNAウイルス、等いろいろな感染症が流行する可能性があります。
 
 がん患者(特に抗がん剤投与中)は用意周到になる必要があると思います。
しっかり予防し、かかった場合のかかりつけ内科の先生を見つけておきましょう。
 
 以上です  ぴのこ拝

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