肺がんになった薬剤師(masami)がゲノム医療・緩和医療を学ぶ

ゲノム医療は、高校生物の知識が必要で難しいですが、ボチボチ学びます。緩和医療とはがん初期からの緩和ケアを含み、緩和ケア=あきらめ、死ではない。が持論です。所属する学会の許可を得ましたので、学んだことをつたないながら記事にして行きたいと思います。

肺がんとゲノム医療

 ずっと、しばらくがんの痛み治療について書いて来ました。
 ちょっと休憩して、肺がんとゲノム医療について述べたいと思います。
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  私は、Lung Cancer Advocators Academy(LCAA)の1期受講生です。

  今日は「肺がんとゲノム医療」国立がん研究センター東病院、呼吸器内科の後藤功一先生のeーlearning 講義をうけました。

 ゲノム医療🧬については、専門性が高く、本で勉強しても、なかなかしっかり理解できていないのですが、実臨床に沿った大変ためになる、わかりやすい講義でした。

 おおまかに大切なことを抜粋しますと、

 ➀「医師と良好なコミュニケーションをとり、
  
 ・ まず遺伝子検査が必要であるか。

 ・次にどのような方法がベストか。

 ・陰性の場合、本当に陰性か、(検体のクオリティ、細胞のがんの含有率、解析の方法の違い等がある)

  諦めないで、医師と相談して欲しい。」

コンパニオン検査:治療薬と一対一対応、陽性で承認された治療薬が投与可能
  
  プロファイリング検査:標準治療が完了後、更なる治療薬を求めて(臨床試験)行う」

 ④「LC-SCRUM-Asia/Chinaがアジア圏で進行中、
   Amoy 9-1 Kit(無料で9つの遺伝子変異を検査 等」

 ⑤「遺伝子検査が出来ても、有効な治療薬が届かなければ、医療とは言えない。真の目的は有効性の高い治療が可能になること」

随所に、ゲノム医療は研究ではなく、薬が届くのが大事という先生の見解が感じられ、ずいぶんと勇気付けられました。

 最新のトライアルを多々教えていただき、理解するためにも何度も繰り返し受講したいと思います。

肺がんの遺伝子変異を利用した、有効な治療薬は多々ありますが、遺伝子変異の発生率が低いのが、少し残念です。沢山の方に有効なかつ副作用のより少ない治療薬が届くよう、願ってやみません。

以上、駆け足で紹介しました。

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