肺がんになった薬剤師(masami)がゲノム医療・緩和医療を学ぶ

ゲノム医療は、高校生物の知識が必要で難しいですが、ボチボチ学びます。緩和医療とはがん初期からの緩和ケアを含み、緩和ケア=あきらめ、死ではない。が持論です。所属する学会の許可を得ましたので、学んだことをつたないながら記事にして行きたいと思います。

2019-01-01から1年間の記事一覧

肺がんとゲノム医療

ずっと、しばらくがんの痛み治療について書いて来ました。 ちょっと休憩して、肺がんとゲノム医療について述べたいと思います。 私は、Lung Cancer Advocators Academy(LCAA)の1期受講生です。 今日は「肺がんとゲノム医療」国立がん研究センター東病院、…

患者さんと家族のためのがんの痛み治療ガイド(4)

塩野義製薬~がんの痛み治療法について~より 今回はWHO方式がん疼痛治療法の第3段階にあたる、強い痛みに用いる痛み止めについて「患者さんと家族のためのがんの痛み治療ガイド」からの抜粋です。* Q1 医師からモルヒネが必要かもしれないと言われて不安で…

患者さんと家族のためのがんの痛み治療ガイド(3)

今回は、がんの痛みに対する治療のしくみと痛み止めについて「がんの痛み治療ガイド増補版」日本緩和医療学会編から抜粋し、Q&A形式で紹介したいと思います。 * Q1 がんになり抗がん剤治療を受けていますが、痛みが出てきています。痛みの治療には、標準的な…

患者さんと家族のためのがんの痛み治療ガイド(2)

今回は『がんの痛み治療ガイド増補版』日本緩和医療学会編 から痛みの伝え方について抜粋し、Q&A形式で紹介したいと思います。 * Q1 痛みの伝え方(表現方法)がよくわかりません。家族から代わりに話してもらってもよいのでしょうか? A1 あなたの痛みをあ…

患者さんと家族のためのがんの痛み治療ガイド(1)

[ 平成28年12月改正のがん対策基本法では緩和ケアとは 「”がん”その他の特定の疾病に罹患したものに係る身体的若しくは精神的な苦痛又は社会生活上の不安を緩和することにより、その療養生活の質の向上を図ることを目的とする治療、看護その他の行為をい…

がん薬物療法と糖尿病、耐糖能異常

今回は 糖尿病療養指導のためのDMEnsemble 2019 Vol8 から 内野慶太先生(NTT東日本関東病院 腫瘍内科)の記事「がん薬物療法と糖尿病、耐糖能異常」についてです。 日本人の2人に1人が生涯でがんと診断される時代となりました。がん患者さんの8~18%に糖尿病…

子どもをもつがん患者・家族に必要な支援の後方視的検討

緩和医療学会のPalliative Care Research 活動報告からの抜粋です。 子どもをもつがん患者・家族に必要な支援の後方視的検討 小嶋リベカ、高田博美、石木寛人、木内大祐、里見絵理子 国立がんセンター中央病院 緩和ケアチーム、緩和医療科、看護部子育て世代…

長期がんサバイバーがピアサポート(患者会、NPO法人、がん患者サロン等)活動を続ける意味ー10年以上の活動経験を通してー

今回は緩和医療学会のPalliative Care Research Vol.14No.2 5月公開論文より、記事とさせていただきます。どうして患者会に行くと元気になるのか、その理由がはっきりと理解でき、また私自身もがんサバイバーとして、サポート活動に協働することでより良い…

がん治療と緩和ケアのQ&A~治療者の立場から~

今回は治療者の立場から、がん治療と緩和ケアのQ&AとしてCancer Board Square Vol.5 no.1 2019から記事を抜粋したいと思います。 代替療法 Answer:大場 大先生(東京オンコロジーセンター) :鈴木 梢先生(がん・感染症センター都立駒込病院) ** Q:化学…

抗がん剤副作用対策 せん妄

せん妄とは? せん妄は、感染や脱水、貧血、お薬など、体に何らかの負担がかかった時に生じる脳の機能の乱れであり、おもに下記のような症状がみられます。 ◇ぼんやりしている ◇話のつじつまが合わない ◇場所や時間が分からなくなる ◇夜眠れない、昼間はうと…

【肺がん体験者】 長谷川一男さん Part2

こんにちは。久しぶりの更新です。仕事復帰して忙しい毎日を送っていますが、元気にしています。 今回は、臨床試験をはじめ、最新のがん情報を患者さんへ届けている 「オンコロ」サイトでoncolo.jp 私の所属する、NPO法人肺がん患者の会 ワンステップの代表…

がんサバイバーとインフルエンザ(2)

かかりつけ医の大切さ こんにちは。ぴのこです。今回は私の経験を述べて、がんサバイバーの「かかりつけ医の大切さ」について記事にしたいと思います。 先週、薬剤師という立場上、オセルタミビル(タミフル®)を予防投与したにも関わらず、ひどい頭痛と吐き…

がんサバイバーとインフルエンザ

今1月12日現在インフルエンザが猛威を奮っています。今まで私が仕事場で抗インフル薬を投与してみて、今年は家族でほとんど1~2日で同時にかかる患者さん達が多い気がしました。空気が乾燥しているせいか、感染力が強くなっているんでしょうか。予防として部…

中学生に対するがん教育の実施および生徒の意識変化

新年初の更新です。今年も宜しくお願い致します。今回は日本緩和医療薬学雑誌 Vol.11 No.3 September 2018 原著論文より 引用させて頂きました。 中学生に対するがん教育の実施および生徒の意識変化 横山郁子 浅田聖士 藤本佳昭 河内正仁 沼田千賀子 (神戸…