人生の最終段階における薬の使い方&緩和ケア(がん)
〜じほう月刊薬事202010月臨時増刊号より〜
この本はがんに限らず、これからの高齢多死社会に向けて終末期について知っておきたいことの特集ですが、
肺がんに関しての終末期治療は、遺伝子パネル検査等によって、治療選択が大きく広く、変わりつつあります。
まず終末期の定義を表にしたいと思います。
CRP(mg/dl) | Alb(g/dl) | GPS | 評価 |
1.0以下 | 3.5以上 | 0 | 健常 |
1,0以下 | 3,5未満 | 1 | 飢餓(栄養療法で改善) |
1,0超える | 3,5以上 | 1 | 前悪液質(改善の可能性 |
1,0超える | 3.5未満 | 2 | 悪液質(改善不可能) |
わかりやすいですね。
他にPaP score(palliative prognostic score)や PPI(palliative prognostic index)
が予後予測に使われています。少しずつ紹介したいと思います。
〜『がん治療と緩和ケアの統合』が意味するところは『適切な治療選択』と『患者の価値観を踏まえた療養支援』も含まれる。〜
「もうあなたには何も治療することができません」という悲しい言葉は臨床で聞かなくて済むようになったでしょうか。終末期医療は進歩しています。副作用がきついがん患者さんに対処するため、『支持療法』という言葉も生まれました。(感無量です)
まだまだこの本に関して今日の文は序文にすぎないですが、ゆっくり紹介していきたいと思います。
以上ぴのこ拝