糖尿病患者さんが手術を受けるとき
久しぶりの投稿となりました。
私は京都府糖尿病療養指導師でもあるので、今回は、「さかえ』3月号浜野久美子先生の
記事「糖尿病患者さんが手術を受けるとき」を紹介したいと思います。
現在、日本人の死因の第1位は悪性腫瘍(がん)ですが、糖尿病患者さんの死因も第一位は悪性腫瘍となっています。糖尿病の方に比べて糖尿病患者さんでは、がんのリスクが高いとも言われています。そして、がん治療において、手術は主要な選択肢となります。
表1手術を無事に成功させるために必要なこと
●日頃からの糖尿病コントロール
●糖尿病連携手帳・お薬手帳を活用しましょう
●糖尿病かかりつけ医の施設と違う医療機関で手術を受ける場合、きちんと「診療情報提供書」をもらって提出しましょう。
●禁煙
●手術前後では糖尿病の治療が変わること、特にインスリン療法が必要になることを理解しましょう。
表2糖尿病患者さんの周術期の血糖管理
原則として、1週間〜3日前に入院し、インスリン療法の継続または導入を行います。
◯既にインスリン治療中の患者さん
インスリン量の調節もしくは強化療法を継続または導入します。
◯食事療法、もしくは経口糖尿病治療薬で治療中の患者さん
インスリン療法を導入します。
*入院による食生活の改善や、内服・注射アドヒアランスの向上に伴い、急速に血糖値が改善する事もあります。
◯空腹時血糖値200mg/dl以上、食後血糖値300mg/dl以上、尿ケトン体陽性のいずれかの場合
可能であれば手術延期が勧められます。
以上です